I cut my hair と I had my hair cut の違いを考えてみよう。前者はたいてい、自分でハサミを持って切ったように聞こえる。後者は明らかに、自分以外のだれか——おそらく美容師——がやってくれたことを意味し、それを手配したのは自分だ、というニュアンスになる。英語には、まさにこの「だれかに何かをしてもらうよう手配する」という発想のための特別な形がある。これを使役表現と呼び、have または get+目的語+過去分詞で作る。
- I had my hair cut yesterday.(切ったのは美容師で、自分ではない)
- We're getting the house painted next month.(塗装業者がやってくれる)
- She has her nails done every Friday.(ネイリストがやってくれる)
基本の形: have/get+目的語+過去分詞。過去分詞は、目的語に何が起きるかを表す。実際に作業をする人は、多くの場合、文には出てこない。
なぜ受動態ではだめなのか
受動態はすでに知っているはずだ(my hair was cut ——この形については 受動態:現在形と過去形 を参照)。使役表現も過去分詞を使うという点で受動態に似ているが、受動態だけにはない要素が加わっている。文の中に自分が登場し、単に「それが起きた」ことではなく、自分がそれを手配したという点に焦点が当たる。
- My car was repaired.(受動態——車に何が起きたかを述べているだけで、だれが手配したかは意味に含まれない)
- I had my car repaired.(使役——車を持って行った、料金を払った、あるいは頼んだのは自分だ)
実際の使い方としては、使役表現はほぼ常にサービスに関わる。つまり、自然に起きたことではなく、自分がお金を払ったり手配したりすることだ。
Have something done
have+目的語+過去分詞は、自分のために手配されたサービスについて話す、標準的でやや改まった言い方だ。どの時制でも使え、時間の情報は have を含む動詞のかたまり(その時制に必要な助動詞も含む)が担い、過去分詞のほうは変化しない。
- I have my teeth checked every six months.(現在形——習慣)
- I'm having my kitchen renovated at the moment.(現在進行形——今まさに行われている)
- We had the windows cleaned last week.(過去形)
- She's had her photo taken for the new website.(現在完了形)
- I'll have the report printed before the meeting.(will を使った未来の形)
| have の時制 | 例 |
|---|---|
| 現在形 | I have my car serviced every year. |
| 現在進行形 | I'm having my car serviced today. |
| 過去形 | I had my car serviced last month. |
| 現在完了形 | I've had my car serviced. |
| 未来形(will) | I'll have my car serviced next week. |
変化するのは have を含む動詞のかたまりだけであることに注目しよう。serviced はここでは時制の形ではなく、単に車に何が起きるかを表しているだけなので、どの行でもまったく同じままだ。これは ✅ I have serviced my car myself(現在完了形。自分自身が作業をしたという意味)とは分けて考える価値がある。これは ✅ I have had my car serviced(使役、だれか他の人がやった)とはまったく別の文になる。
Get something done
get+目的語+過去分詞は have とほぼ同じ意味で、日常の話し言葉ではむしろこちらのほうがよく使われる。
- I got my hair cut last week.(= I had my hair cut)
- We need to get the roof fixed before winter.
- She's getting her eyes tested next Tuesday.
知っておくとよい小さな違いが2つある。
- get には、急いでいる感じや手間がかかる感じ、「やっと片づける」というニュアンスが加わることがある——特に need to や must を伴うときだ。✅ I really need to get my brakes checked は、✅ I really need to have my brakes checked よりも面倒な用事という響きが強い。どちらも正しい文だが、印象が少し違う。
- get は全体的によりくだけた言い方なので、気軽な会話では自然な選択になる。一方 have は、ややあらたまった場面や書き言葉に合う。
手配されたサービスについて言うときは、この2つはたいてい入れ替えて使え、どちらも同じ構造——have/get+目的語+過去分詞——に従う。時制によって変化するのは have/get の部分だけだ。
注意点として、get something done にはもう1つ、これとは別の意味もある。「何かをやり終える」という意味で、この場合は主語自身が作業をしていてもまったくおかしくない。I finally got my homework done before midnight. この記事では、上で説明したサービス・手配の意味に絞って扱う。文脈(サービスの話なのか、それとも作業の話なのか)を見れば、どちらの意味かはたいてい判断できる。
日本語では「髪を切ってもらう」のように「て形+もらう」で表せるが、英語では have/get+目的語+過去分詞にする。日本語の「〜してもらう」につられて to cut や cutting を入れないように注意しよう。
否定文と疑問文
have や get を使った否定文・疑問文は、その時制の普通の動詞とまったく同じように作る。現在形・過去形のような単純時制では do/does/did が必要になる。ここでの have は助動詞の have ではなく、普通の一般動詞として振る舞っているからだ。
- I didn't have my bike repaired — I fixed it myself.
- Did you get your suit cleaned for the wedding?
- We haven't had the results checked yet.
- Are you getting your photos printed, or keeping them digital?
❌ I hadn't my bike repaired → ✅ I didn't have my bike repaired ——現在形・過去形の否定文や疑問文では、使役表現にも do/does/did が必要になる。ここでの have は助動詞として働いていないので、他の一般動詞とまったく同じ扱いになる。
自分の身に望ましくないことが起きたと言う
同じ構造は——主に have で、時にはよりくだけた get でも——自分が手配したことではなく、他人や組織、あるいは単なる出来事や状況によって自分の身に起きた、望ましくないことを表すのにも使える。どちらの意味かは文脈で判断する。
- We had our flight cancelled at the last minute.(だれも手配していない——ただ起きてしまい、自分たちに影響した)
- He had his wallet stolen on the train.(手配したはずがない出来事だ)
- She got her bag searched at the airport.(くだけた言い方、望ましくない出来事)
これは同じ構造の自然な広がりであって、別に覚え直す必要のある新しいルールではない。この構造は常に「自分の[X]に何かがなされた」ことを意味し、多くの場合は手配されたことだが、時には自分にはコントロールできない望ましくない出来事のこともある。
よくある間違い
- ❌ I had cut my hair(「他の人が切った」という意味のつもりで)→ ✅ I had my hair cut.(目的語である my hair は have と過去分詞の間に置く必要があり、後ろに置いてはいけない。I had cut my hair 自体は正しい文だが、これは過去完了形で、自分自身が切ったという意味になる)
- ❌ I had my hair to cut. → ✅ I had my hair cut.(過去分詞を使う。to 不定詞は使わない)
- ❌ I had my hair cutting. → ✅ I had my hair cut.(過去分詞を使う。-ing 形ではない)
- ❌ She has her nails do every week. → ✅ She has her nails done every week.(do の過去分詞は done。原形の do ではない)
- ❌ I have serviced my car(「他の人がやった」という意味のつもりで)→ ✅ I have had my car serviced.(使役の had がないと、この文は自分自身が整備をしたという意味になる)
確認問題
それぞれの文を、主語のために他の人がその行動をしたことがわかるように、使役表現(have または get)を使って書き換えよう。
- A dentist checked my teeth last week. (I ___)
- Someone is going to deliver the sofa tomorrow. (We're ___)
- A tailor hasn't shortened my trousers yet. (I ___)
- Did someone install your new kitchen? (___ your new kitchen ___?)
答えを見る
- I had my teeth checked last week.
- We're having/getting the sofa delivered tomorrow.
- I haven't had my trousers shortened yet.
- Did you have/get your new kitchen installed?
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まとめ
- 使役表現——have/get+目的語+過去分詞——は、自分以外のだれかが自分のためにしてくれるサービスを表す。多くの場合、自分が手配したり料金を払ったりすることだ。
- 目的語は常に have/get と過去分詞の間に置く。have my hair cut が正しく、have cut my hair にはならない。
- 時制によって変化するのは have/get だけで、過去分詞はどの時制でも同じ形のままだ。
- get はよりくだけた言い方で、急いでいる感じや手間のかかる感じを加えることがある。have はややあらたまった言い方——それ以外の点では、たいてい入れ替えて使える。
- 単純な時制の否定文・疑問文には do/does/did が必要になる。ここでの have は助動詞ではなく、普通の一般動詞として振る舞うからだ。
- 同じ構造は、自分が手配したことだけでなく、自分の身に起きた望ましくない出来事を表すのにも使える。