誰かに何かをしてほしいと伝えるとき——指示を出す、道案内をする、命令をするときなど——英語ではとてもシンプルな形を使います。命令文(imperative)です。主語を置かず、動詞にも特別な語尾を付けず、原形だけを使います。

基本ルール: 動詞の原形、主語なし。Close the door であって、❌ You close the door にはなりません。

命令文:動詞の原形だけ

基本の命令文を作るには、動詞の原形を使います——主語も to も付けません。ふつう文の最初の語になりますが、pleasedon'tlet's のような語がその前に来ることもあります。

  • Close the door.
  • Sit down.
  • Listen carefully.
  • Open your books.

日本語の命令形(「閉めろ」「閉めなさい」)は、ぞんざいだったり強い響きになったりすることが多く、日常的にはあまり使いません。代わりに「〜てください」のような、より丁寧な言い方をよく使います。一方、英語の命令文はそれ自体は特にきつい響きではなく、Close the door. だけで普通の指示として自然に使えます。丁寧さを出したいときは、後で説明する please を付け加えます。

-s は付きません。話しかける相手はふつう "you" ですが:✅ Come here であって、❌ Comes here にはなりません。基本の指示では you も付けません。✅ Come here であって、❌ You come here にはなりません(英語で you を付けることは可能ですが、特別に強調したいときだけです——最初に学ぶべき日常的な形ではありません)。

否定の命令文:don't +動詞の原形

誰かに何かをしないでと伝えたいときは、動詞の原形の前に don't を付けます。

  • Don't touch that.
  • Don't be late.
  • Don't worry.
  • Don't forget your keys.

don'tbe を含め、どの動詞の前でも同じように使います。✅ Don't be silly であって、❌ Not be silly にはなりません。

「please」で命令を柔らかくする

命令文だけだと、かなり直接的に聞こえることがあります。please を付けると、より丁寧に聞こえます——文の最初にも最後にも置けます。

  • Please sit down. / Sit down, please.
  • Please be quiet. / Be quiet, please.
  • Please don't shout. / Don't shout, please.

声の調子も大切ですが、書き言葉で指示を柔らかくする一番簡単な方法は please を使うことです。

Let's:話し手も含む提案

何かを一緒にしようと提案したいとき——相手だけでなく自分も含めたいときには——動詞の原形の前に let'slet us の短縮形)を使います。

  • Let's go.
  • Let's have lunch.
  • Let's watch a movie.

よく使う否定形は let's not です。

  • Let's not argue.
  • Let's not wait any longer.

let's は普通の命令文とは違います。Go! は相手への命令ですが、Let's go! は話し手自身も含む提案です。

命令文の使われ方

命令文は、厳しい命令だけでなく、幅広い日常の指示をカバーします。

  • 道案内: Turn left. Go straight ahead. Take the second street on the right.
  • 手順の説明: Mix the eggs and sugar. Add the flour.
  • アドバイス: Get some rest. Don't worry so much.
  • 注意・警告: Watch out! Be careful.
  • 申し出・誘い: Have a seat. Help yourself.

同じ短い形が、これらすべてに使えます——命令なのか、アドバイスなのか、親しみを込めた申し出なのかは、状況と口調で分かります。

よくある間違い

  • You close the door. → ✅ Close the door.(基本の命令文には you を付けない)
  • Closes the door. → ✅ Close the door.(原形を使う、-s は付けない)
  • Not be late. → ✅ Don't be late.(否定の命令文には be の場合でも don't が必要)
  • Let's to go. → ✅ Let's go.let's の後に to は付けない)
  • We let's go. → ✅ Let's go.let's の前に余分な主語は付けない)

確認クイズ

どの形が正しい?

  1. ____ the window, please.(Close / You close)
  2. ____ be late for the meeting.(Not / Don't)
  3. ____ go to the beach today!(Let's / We let's)
  4. ____ worry — everything will be fine.(Don't / Not)
答えを見る
  1. Close   2. Don't   3. Let's   4. Don't

まとめ

  • 命令文は主語なしの動詞の原形を使う:Close the door.
  • 否定形は don't +動詞の原形:Don't be late.
  • please は命令文を柔らかくし、文の最初にも最後にも置ける。
  • let's +動詞の原形は、話し手も含めて一緒に何かをしようと提案する:Let's go.