英語では、聞き手が誰・何のことかすでに分かっている場合、名前を毎回繰り返さずに、代名詞で言い換えることができます。Maria is a teacher. Maria lives in Rome. と繰り返す代わりに、Maria is a teacher. She lives in Rome. のように言えます。この I、you、he、she、it、we、they という短い語を主語代名詞と呼びます。文の中で主語の代わりになる代名詞だからです。

**ポイント:**シンプルな平叙文では、主語代名詞は動詞のすぐ前、名詞の主語が置かれるのと同じ位置に来ます。

主語になる代名詞

代名詞 指すもの 例文
I 話し手 I am from Canada.
you 話しかけている相手(1人でも複数でも) You are welcome.
he 男性や男の子 Tom is tired. → He is tired.
she 女性や女の子 Anna is tired. → She is tired.
it もの・動物・考え・場所 The car is new. → It is new.
we 話し手+ほかの人たち We are friends.
they 2人以上の人やもの Tom and Anna are here. → They are here.

I は文のどこにあっても、必ず大文字で書くことに注意しましょう。

  • Yesterday I was busy.
  • My friend and I are going to the party.

正しい代名詞の選び方

he は男性や男の子、she は女性や女の子に使います。it はもの・考え・場所に使い、動物にもふつう使いますが、それは性別が分からない、または重要でない場合です。性別が分かっているペットについては he や she を使うこともよくあります。it は大人の人には使いません。

they は2人以上の人やものを指し、男性・女性・その他どんな組み合わせでも使えます。ですが、もうひとつよく使われる用法があります。性別が分からない、性別を明示しない、あるいは本人が they と呼ばれることを望んでいる1人の人を指す用法です。

  • Someone left their umbrella here. I hope they come back for it.
  • Alex is waiting outside. They've been there for ten minutes.

you は話しかけている相手に使い、1人でも複数でも同じ語を使います。we は話し手自身がそのグループに含まれるときに使います。

日本語では、文脈から分かる場合は主語をしばしば省略します(「学生です」のように、「私は」を言わないことがよくあります)。英語の平叙文では、基本的にこれができません。主語代名詞を含め、主語はほぼ必ず言葉にする必要があります:✅ I am a student、❌ Am a student とは言いません。

  • Where is my phone? It's on the table.
  • My parents work in a hospital. They are doctors.
  • Maria and I are classmates. → We are classmates.
  • Do you and your sister like pizza? — Yes, we do.

主語代名詞と動詞

主語代名詞で置き換えられるのは、単純な名詞ひとつだけとは限りません。名前や名詞、あるいは一緒になって主語をつくる語のまとまりを置き換えることもあります。Tom and Anna → they、Anna and I → we のようにです。

シンプルな平叙文では、代名詞は主語が置かれるはずの位置、つまり動詞の前に来ます。そして動詞は、元の主語のときと同じように、その代名詞と一致させる必要があります。

  • My sister works in London. → She works in London.(She work ではありません)
  • My brothers are at school. → They are at school.

これは動詞 to be で特に重要です。主語によって形が変わるからです(am / is / are。詳しいルールは記事 be動詞の現在形(am / is / are) を参照してください)。

ただし疑問文では語順が逆になり、be動詞や、do のような助動詞が主語代名詞の前に来ます。

  • Where is it?
  • Are you ready?
  • What do they want?

よくある間違い

  • ❌ Him is my brother. → ✅ He is my brother.(him は目的格代名詞で、動詞や前置詞の目的語として使います。文の主語にはなれません)
  • ❌ My sister is a doctor. She work in London. → ✅ My sister is a doctor. She works in London.(動詞は代名詞に合わせる必要があります)
  • ❌ i am tired. → ✅ I am tired.(I は必ず大文字で書きます)
  • ❌ Is raining. → ✅ It is raining.(英語の文はほぼ必ず主語が必要で、天気について言うときも例外ではありません。多くの言語ではここで主語を省略しますが、英語ではその位置を it が埋めます)
  • ❌ The cat, he is sleeping. → ✅ The cat is sleeping. / ✅ He is sleeping.(標準的な書き言葉では、主語は名詞か代名詞のどちらか一方で十分で、ふつう両方を一緒には使いません)

ミニテスト

主語を正しい主語代名詞に置き換えましょう。

  1. Peter is a student. → ____ is a student.
  2. My friends live in Spain. → ____ live in Spain.
  3. The book is on the table. → ____ is on the table.
  4. Anna and I are neighbours. → ____ are neighbours.
答えを表示
  1. He   2. They   3. It   4. We

ポイントのまとめ

  • 主語代名詞(I、you、he、she、it、we、they)は主語を置き換え、たいてい動詞のすぐ前に来ます(ただし疑問文では動詞が先に来ます)。
  • he/she は男性・女性などの人に、it は主にもの・考え・動物に使い、they は複数だけでなく、性別が不明または未指定の1人の人にも使えます。
  • I は文のどこにあっても必ず大文字で書きます。
  • 動詞は代名詞に合わせる必要があります:she works であって、she work ではありません。