a と an は同じ短い語の2つの形で、不定冠詞と呼ばれます。聞き手に対してどれか特定せずに、1つのものについて話すとき、単数の名詞句の前に使います。I saw a cat.(1匹の猫。ただし、どの猫かは言っていません)と I saw the cat.(話し手も聞き手もすでに分かっている、特定の猫)を比べてみましょう。
**ポイント:**次に来る単語がどんな発音で始まるかによって a か an かが決まります。つづりではありません。
a か an か:カギは発音であって、つづりではない
母音の音で始まる単語の前には an、子音の音で始まる単語の前には a を使います。
- a car · a dog · a house · a book
- an apple · an egg · an idea · an orange · an umbrella
たいていの場合、これは単語の最初の文字と一致しますが、いつもそうとは限りません。だからこそこのルールは発音についてのものです。
| 単語 | 最初の文字 | 最初の音 | 冠詞 |
|---|---|---|---|
| hour | h | 母音の音(h は発音しない) | an hour |
| honest | h | 母音の音(h は無音) | an honest mistake |
| university | u | 子音の音(ヤ行に近い音) | a university |
| European | E | 子音の音(ヤ行に近い音) | a European country |
| one-time | o | 子音の音(ワ行に近い音) | a one-time offer |
だから ✅ an hour が正しく、❌ a hour とは言いません。同じように ✅ a university が正しく、❌ an university とは言いません。university が文字としては u で始まっていてもです。
このルールはアルファベットを1文字ずつ読む略語にも当てはまります。an MBA となるのは、M が「エム」と発音され、母音の音で始まるからです。
a / an を使うのはどんなとき
a/an は、まだ知られていない、または特定されていない1つのものについて話すときに使います。多くの場合、初めてそれについて触れるときです。
- I saw a dog in the park.(聞き手はまだ、どの犬なのか分かりません)
- She's reading a book.(すでに話に出た特定の本ではなく、ある本)
また、誰かの職業や役割を言うときや、あるものをあるカテゴリーの一例として説明するときの自然な選び方でもあります。
- He is a doctor.
- This is an interesting question.
- A tomato is a fruit.
名詞の前に形容詞がある場合は、名詞自体ではなく、冠詞のすぐあとに来る単語の発音で a か an かを選びます:an old car(a old car ではありません)、a big apple(an big apple ではありません)。
同じものを改めて話題にしたとき、あるいは話し手と聞き手の両方が具体的にどれのことか分かっているときは、英語では a/an の代わりに the を使います。これが定冠詞です:I saw a dog. The dog was brown.
a / an は単数の可算名詞にしか使わない
a/an はふつう、数えられる単数の名詞に使います。1冊の本、1つのアイデア、1個のリンゴのようにです。ふつうの複数名詞の前には直接使いませんし、water、money、advice などの不可算名詞が本来の意味で使われている場合も、その前に直接 a/an は置きません。複数名詞や不可算名詞は、単数の可算名詞とは冠詞の付き方が異なるからです。詳しいルールは記事可算名詞と不可算名詞を参照してください。
- ✅ a book → 複数形:books(冠詞なし、❌ a books ではありません)
- ✅ an idea → 複数形:ideas
- ❌ an advice → ✅ some advice / a piece of advice(advice は不可算名詞なので、複数形も、それ自体の a/an もありません)
(カフェでは a water や a coffee という言い方も耳にします。「水を1杯」「コーヒーを1杯」という意味です。省略されている語がみんなに分かるからこそ通じる言い方です。)
日本語には冠詞という文法カテゴリーがないため、a/an は日本語話者にとって意識しにくいポイントです。多くの場合、難しいのはどちらの形を選ぶかではなく、英語で冠詞が必要な場面でそもそも冠詞を入れ忘れないようにすることです:✅ I saw a cat、❌ I saw cat ではありません。
よくある間違い
- ❌ a apple → ✅ an apple(apple は母音の音で始まる)
- ❌ an book → ✅ a book(book は子音の音で始まる)
- ❌ a hour → ✅ an hour(h は発音しないので、この語は母音の音で始まる)
- ❌ an university → ✅ a university(母音の文字で始まっていても、university は子音の音で始まる)
- ❌ She is doctor. → ✅ She is a doctor.(単数の職業や役割には、英語ではほぼ必ず a/an が必要)
- ❌ I need an information. → ✅ I need some information. / ✅ I need a piece of information.(information は不可算名詞なので、a/an も -s の複数形も取りません)
ミニテスト
a と an、どちらが合うでしょうか。
- I'd like ____ orange, please.
- She works as ____ engineer.
- We waited for ____ hour.
- He's reading ____ university brochure.
答えを表示
- an 2. an 3. an 4. a
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ポイントのまとめ
- a と an は同じ語、不定冠詞であり、特定しない1つの、数えられる単数のものに使います。
- どちらを使うかは発音で決まります。母音の音の前は an、子音の音の前は a(an hour、a university)。
- 初めて話題にするとき、職業や役割を言うとき、あるカテゴリーの一例を挙げるときには a/an を使い、すでに特定されたものについては the に切り替えます。
- a/an は複数名詞や不可算名詞の前には直接使いません。