sein はドイツ語で「〜である」を表す動詞です。自己紹介をするとき、出身を伝えるとき、人や物を説明するときなど、あらゆる場面で使う、最初に覚えるべき動詞のひとつです。不規則動詞なので、決まった変化パターンはなく、そのまま覚える必要があります。
要点: ich bin, du bist, er/sie/es ist, wir sind, ihr seid, sie/Sie sind。
sein の活用
| 人称代名詞 | 活用形 | 例文 |
|---|---|---|
| ich | bin | Ich bin müde.(私は疲れています。) |
| du | bist | Du bist nett.(あなたは親切です。) |
| er/sie/es | ist | Er ist Lehrer.(彼は先生です。) |
| wir | sind | Wir sind Freunde.(私たちは友達です。) |
| ihr | seid | Ihr seid müde.(あなたたちは疲れています。) |
| sie/Sie | sind | Sie sind aus Berlin.(彼らはベルリン出身です。/あなた〈敬称〉はベルリン出身です。) |
日本語の「〜です」「〜だ」は、主語が「私」でも「あなた」でも「彼」でも形が変わりません。ところがドイツ語の sein は、主語ごとに bin, bist, ist, sind, seid, sind と全く違う形になります。日本語の感覚で「主語が変わっても動詞はそのまま」と考えると間違えやすいので、主語に合わせて sein の形も必ず変えることを意識しましょう。
文の途中では、大文字か小文字かで sie(彼ら)と Sie(丁寧な「あなた」)を区別できます。ただし文頭ではどちらも大文字になるため、たとえば Heute sind sie aus Berlin.(今日、彼らはベルリン出身です。)と Heute sind Sie aus Berlin?(今日、あなたはベルリン出身ですか。)では、文脈で判断します。また、du bist と er/sie/es ist は似ていますが、入れ替えることはできません。✅ du bist は「あなた」に対して使い、❌ du ist とは言いません。
sein の使い方
sein は文の主語と、その主語に「関する」情報、つまり名前・職業・出身・性質・場所などを結びつけます。
- 名前や身元を示す:Ich bin Anna.(私はアンナです。)
- 職業や役割:Sie ist Ärztin.(彼女は医者です。)職業や役割を言うとき、✅ Er ist Lehrer のように言い、通常は ❌ Er ist ein Lehrer のように冠詞をつけません。この点は、日本語の「彼は先生です」に近い感覚です。
- 出身:Wir sind aus Spanien.(私たちはスペイン出身です。)
- 性質を説明する:Das Wetter ist schön.(天気がいいです。)
- 場所:Der Schlüssel ist auf dem Tisch.(鍵はテーブルの上にあります。)
語順
シンプルな平叙文では、活用した動詞(ここでは sein のいずれかの形)は通常「2番目の位置」に置かれます。「2番目の位置」とは2番目の文法要素という意味で、必ずしも2番目の単語とは限りません。そのため、主語以外の要素で文を始めても、動詞はその直後に来ます。
- Ich bin heute müde.(主語が最初)
- Heute bin ich müde.(時を表す語句が最初。動詞は依然として2番目の位置にあり、ich はその後ろに移動します。)
この2つの文はほぼ同じ意味です。このような主節では、時を表す語句など主語以外の要素が文頭に来ても、活用した動詞は2番目の位置にとどまります。(この語順のルールは別の項目として詳しく扱いますが、今は bin が文頭の要素の直後に来ることだけ覚えておけば十分です。)
はい・いいえで答える疑問文では、sein が文の一番先頭に移動します。Bist du müde?(あなたは疲れていますか。)Ist er Lehrer?(彼は先生ですか。)
よくある間違い
- ❌ Ich ist müde. → ✅ Ich bin müde.(ist は er/sie/es にのみ使い、ich には使いません。)
- ❌ Du ist nett. → ✅ Du bist nett.(du には bist を使い、ist ではありません。)
- ❌ Wir ist Freunde. → ✅ Wir sind Freunde.(wir には常に sind を使います。)
- ❌ Er sind Lehrer. → ✅ Er ist Lehrer.(複数形の sind と単数形の ist を混同しないようにしましょう。)
確認クイズ
正しい活用形はどちらでしょうか。
- Ich ____(bin / bist)Student.
- Du ____(ist / bist)sehr freundlich.
- Wir ____(sind / ist)aus Deutschland.
- Sie(彼女)____(ist / sind)Ärztin.
- Ihr ____(seid / sind)meine besten Freunde.
答えを見る
- bin 2. bist 3. sind 4. ist 5. seid
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まとめ
- sein(〜である)は不規則動詞で、ich bin, du bist, er/sie/es ist, wir sind, ihr seid, sie/Sie sind と変化します。
- 主語を、名前・職業・出身・性質・場所と結びつける働きがあり、日本語の「〜です」「〜だ」と違って主語ごとに形が変わります。
- Sie と sie はどちらも sind という形を使います。文中では大文字か小文字かで区別でき、文頭では文脈だけが頼りです。
- 平叙文では、主語以外の要素が文頭に来ても、活用した動詞は2番目の位置にとどまります。
- はい・いいえで答える疑問文では、sein が文の一番先頭に移動します。