haben はドイツ語で「持っている」を表す動詞です。動詞「sein」と並んで、最初に覚えるべき2つの動詞のひとつです。所有物について話すとき、家族について話すとき、そして日常のさまざまな決まった言い回しの中で、絶えず登場します。不規則動詞なので、いくつかの形は決まったパターンに従いません。
要点: ich habe, du hast, er/sie/es hat, wir haben, ihr habt, sie/Sie haben。
haben の活用
| 人称代名詞 | 活用形 | 例文 |
|---|---|---|
| ich | habe | Ich habe einen Hund.(私は犬を1匹飼っています。) |
| du | hast | Du hast viel Zeit.(あなたは時間がたくさんあります。) |
| er/sie/es | hat | Sie hat zwei Kinder.(彼女には子どもが2人います。) |
| wir | haben | Wir haben eine Wohnung.(私たちには住む部屋があります。) |
| ihr | habt | Ihr habt Glück.(あなたたちは運がいいです。) |
| sie/Sie | haben | Sie haben ein Auto.(彼らは車を持っています。/あなた(敬称)は車を持っています。) |
Ich habe einen Hund では ein ではなく einen が使われている点に注目してください。持っているものは文の目的語になるので、それに応じた冠詞の形(対格/4格。これは別の項目で扱います)が必要です。
ほとんどの形は語幹 hab- に通常の人称語尾をつけるだけです:ich habe, wir haben, ihr habt, sie/Sie haben。注意が必要なのは du hast と er/sie/es hat で、どちらも b が脱落します。✅ du hast、❌ du habst とは言いません。✅ er hat、❌ er habt とは言いません(b を保つ ihr habt と混同しやすいので注意)。
haben の使い方
haben は、主語が「何かを持っている」「何かがある」「ある状態にある」ことを表すときに使います。
- 所有物:Ich habe ein Fahrrad.(私は自転車を持っています。)
- 家族と人間関係:Wir haben drei Kinder.(私たちには子どもが3人います。)
- 感情や身体の状態を表す決まった言い回し:Ich habe Hunger.(お腹が空いています。)Sie hat Angst.(彼女は怖がっています/不安に思っています。)
- 時間:Hast du Zeit?(時間はありますか。)
日本語では年齢を「20歳を持っている」とは言わず、「私は20歳です」と言います。ドイツ語もここは haben ではなく sein を使い、✅ Ich bin 20 Jahre alt と表します。❌ Ich habe 20 Jahre とは言いません。
haben を使った決まった言い回し
いくつかの日常表現は haben + 名詞というパターンをとります。
| ドイツ語 | 直訳 | 意味 |
|---|---|---|
| Hunger haben | 空腹を持つ | お腹が空いている |
| Durst haben | 渇きを持つ | のどが渇いている |
| Angst haben | 恐れを持つ | 怖がっている |
| Recht haben | 正しさを持つ | 正しい |
| Zeit haben | 時間を持つ | 時間がある |
日本語では「お腹が空いた」「のどが渇いた」「怖い」はどれも「持つ」を使わずに表現するので、これらのドイツ語表現は一つ一つ丸ごと覚えるのがおすすめです。
- Ich bin hungrig も文法的には正しいですが、日常会話では Ich habe Hunger のほうがよく使われます。
- Er hat Angst vor Hunden.(彼は犬が怖いです。)
否定:kein
何かを 持っていない と言うには、名詞の直前に kein を置きます。これは別の項目で詳しく扱いますが、haben と一緒によく出てくるので、ここで先に触れておきます。
- Ich habe kein Auto.(私は車を持っていません。)
- Wir haben keine Zeit.(私たちには時間がありません。)
すでに話題に出た特定のものや代名詞の場合は、代わりに nicht を使います。Ich habe das Auto nicht.(私はその車を持っていません。)Ich habe es nicht.(私はそれを持っていません。)
語順
シンプルな主節の平叙文では、活用した動詞(ここでは haben のいずれかの形)は通常2番目の位置に置かれます。主語以外の要素で文を始めても、動詞はその直後に来ます。
- Ich habe heute Zeit.(主語が最初)
- Heute habe ich Zeit.(時を表す語句が最初。動詞は依然として2番目の位置にあり、ich はその後ろに移動します。)
はい・いいえで答える疑問文では、haben が文の先頭に来ます。Hast du Zeit?(時間はありますか。)Habt ihr einen Hund?(あなたたちは犬を飼っていますか。)
よくある間違い
- ❌ Du habst viel Zeit. → ✅ Du hast viel Zeit.(du では b が脱落します)
- ❌ Er habt zwei Kinder. → ✅ Er hat zwei Kinder.(er/sie/es でも b が脱落します。b を保つ ihr habt とは違います。)
- ❌ Ich bin Hunger. → ✅ Ich habe Hunger.(これらの決まった言い回しでは sein ではなく haben を使います。)
- ❌ Ich habe ein Hund. → ✅ Ich habe einen Hund.(持っているものには対格(4格)の形が必要です。)
- ❌ Wir haben nicht ein Auto. → ✅ Wir haben kein Auto.(「車を持っていない」のように不特定の名詞を否定するときは、ふつう kein を使います。)
確認クイズ
正しい活用形はどちらでしょうか。
- Ich ____(habe / hast)einen Bruder.
- Du ____(habt / hast)ein Auto.
- Er ____(habt / hat)keine Zeit.
- Wir ____(haben / habt)zwei Katzen.
- Ich ____(bin / habe)Hunger.
答えを見る
- habe 2. hast 3. hat 4. haben 5. habe
GrammarMamaでもっと早く上達しよう
この記事では1つのトピックを扱っています。GrammarMamaなら、それを確かな上達につなげられます。
-
自分のレベルを知る — 簡単なレベル診断テストでCEFRレベルがわかり、あなたに合った問題が出題されます。 レベルを診断する →
-
わかりやすい学習パスを進む — A1からC2まで、正しい順番ですべてのトピックを学習できます。 学習パス全体を見る →
-
自分の目標を設定する — 学ぶ理由を教えてください。あなたの興味に合わせた問題が出題されます。 目標を設定する →
-
自分のミスを記録する — つまずきやすいパターンを可視化して、しっかり直せます。 ミスを確認する →
-
語彙力を伸ばす — 問題に出てきた単語は保存され、間隔反復で復習できます。 単語帳を開く →
-
話す練習をする — タイピングの代わりに声に出して問題に答えられます。 スピーキング練習を試す →
-
発音を鍛える — 単語ごとに、その場で発音のフィードバックが受けられます。 発音を練習する →
-
毎日少しずつ練習する — レベルに合った短い毎日の練習で、言語の感覚を忘れません。 練習を始める →
まとめ
- haben は不規則動詞で、ich habe, du hast, er/sie/es hat, wir haben, ihr habt, sie/Sie haben と変化します。hast と hat では b が脱落します。
- 所有物・家族・時間を表すのに使われるほか、Hunger haben、Durst haben、Angst haben のような決まった言い回しにも登場します。
- 年齢を言うときは haben ではなく sein を使います。
- 否定するときは名詞の直前に kein を置きます。具体的なものや代名詞の場合は nicht を使います。
- シンプルな主節では haben は2番目の位置に置かれ、はい・いいえで答える疑問文では文の先頭に来ます。