Это мой дом. Это моя книга. Это моё окно.これは私の家です。これは私の本です。これは私の窓です。

ロシア語の名詞にはすべて文法上の性があり、男性・女性・中性のいずれかに分かれます。名詞のまわりの語(私の、この、新しい、動詞の過去形)は、その性に合わせて形が変わります。うれしいことに、辞書形(1格・単数)での名詞の語尾から、たいていどの性かがわかります。

ひとことで: 子音(または -й)で終わる → 男性 · -а / -я で終わる → 女性 · -о / -е で終わる → 中性 · -ь で終わる → 性といっしょに一語ずつ覚える。

語尾から性を読み取る

性 語尾 例
男性 子音 стол(テーブル)、дом(家)、брат(兄弟)
男性 -й музей(博物館)、чай(お茶)
女性 -а книга(本)、мама(お母さん)、школа(学校)
女性 -я неделя(週)、семья(家族)、история(歴史、物語)
中性 -о окно(窓)、слово(単語)、место(場所、席)
中性 -е море(海)、здание(建物)、упражнение(練習)

よく使う名詞の大部分は、これで足ります。人称代名詞にも性が表れます。男性名詞は он、女性名詞は она、中性名詞は оно で受けます。日本語ではどれも単に「それ」でも同じです。

  • Где стол? — Он там.(テーブルはどこですか。あそこです。)
  • Где книга? — Она здесь.(本はどこですか。ここです。)
  • Где окно? — Оно там.(窓はどこですか。あそこです。)

日本語の名詞には文法上の性がなく、「彼」「彼女」のような代名詞が人を指すときに区別されるだけです。そのため、ロシア語の性は意味から推測することも、日本語の訳語から導くこともできません。стол は男性、книга は女性、окно は中性というように、性はロシア語の単語といっしょに覚えるのが近道です。

便利なテスト:мой / моя / моё

名詞の性に自信がないときは、その前に мой、моя、моё(私の)を置いてみることができます。3つの形のうち、自然に聞こえるのは1つだけです。

男性 女性 中性
мой стол моя книга моё окно
мой музей моя неделя моё море

この三つの区別は、ロシア語のあらゆる場面に出てきます。этот / эта / это(この)、новый / новая / новое(新しい)、そして過去形(он читал / она читала / оно читало)です。これらにはそれぞれ別のレッスンがあります。たとえば1格における形容詞の一致や過去形:-л の形です。

軟音符 -ь:語といっしょに覚える

軟音符 -ь で終わる名詞は、男性のこともあれば女性のこともあり、語尾だけでは判断できません。ただし、中性になることはありません。

男性 女性
день(昼、日) ночь(夜)
словарь(辞書) дверь(ドア)
учитель(教師) тетрадь(ノート)

役に立つ目安もあります。-тель で終わる名詞(учитель、житель)は男性、-ость で終わる名詞(новость ニュース、радость 喜び)は女性です。それ以外は、мой や моя といっしょに覚えるのがいちばん簡単です。мой день、моя ночь のようにします。

知っておきたい例外

  • -а / -я で終わる男性名詞。 男の人を表す語のなかには、見た目は女性のようでも男性名詞のものがあり、まわりの語もすべて男性形になります。папа(お父さん)、дедушка(おじいさん)、дядя(おじさん)、мужчина(男性)です。したがって ✅ мой папа であり、❌ моя папа とは言いません。
  • 名前や人を表す一部の名詞は、男女どちらにもなります。 Саша や Женя のような愛称は男女どちらにも使われ、коллега(同僚)のような一部の名詞は、実際の人によって男性にも女性にもなります。まわりの語はその人に合わせます。мой коллега(男性の同僚)と моя коллега(女性の同僚)です。
  • 変化しない外来語。 母音で終わる外来語は、ふつうどの格でも形が変わらず、物を表す場合はたいてい中性です。такси(タクシー)、метро(地下鉄)、кино(映画館)、пальто(コート)などです。有名な例外が кофе(コーヒー)で、-е で終わるのに、伝統的には男性です。чёрный кофе、мой кофе のようになります。話し言葉では中性として扱われることもありますが、標準的な形は男性です。
  • -мя で終わるいくつかの中性名詞。 имя(名前)や время(時間)は女性のように見えますが、中性です。✅ моё имя。

よくある間違い

  • ❌ Это мой книга. → ✅ Это моя книга.(книга は -а で終わるので女性)
  • ❌ Это мой окно. → ✅ Это моё окно.(окно は -о で終わるので中性)
  • ❌ Моя папа дома. → ✅ Мой папа дома.(папа は男性なので、-а で終わっていてもまわりの語は男性形)
  • ❌ Хорошая день. → ✅ Хороший день.(день は軟音符で終わっていても男性)
  • ❌ Хороший ночь. → ✅ Хорошая ночь.(ночь は女性。軟音符だけでは判断できないので、語といっしょに覚える)
  • 形ではなく意味から性を推測すること。стол がもともと「男性的」なわけではなく、окно が「性がない」わけでもありません。人を表す名詞を含め、ほとんどの名詞では性は語ごとに決まっていて、語といっしょに覚えます(личность「人格、人物」は女性、лицо「人、顔」は中性)。Саша のような名前や коллега のような通性の名詞だけが、話題になっている人に合わせて変わります。

ミニテスト

どの形が合うでしょうか。

  1. 「Это ____ дом.」(мой / моя / моё)
  2. 「Это ____ школа.」(мой / моя / моё)
  3. 「Это ____ море.」(мой / моя / моё)
  4. 「Это ____ дядя.」(мой / моя / моё)
  5. 「Это ____ дверь.」(мой / моя / моё)
答えを見る
  1. мой(дом は子音で終わる:男性)   2. моя(школа は -а で終わる:女性)   3. моё(море は -е で終わる:中性)   4. мой(дядя は男の人なので、-я で終わっても男性)   5. моя(дверь は軟音符で終わる女性名詞で、語といっしょに覚える)

まとめ

  • ロシア語の名詞は男性・女性・中性のいずれかで、まわりの語もそれに合わせて形が変わります。
  • 1格・単数の語尾からたいてい性がわかります。子音 / -й → 男性、-а / -я → 女性、-о / -е → 中性です。
  • -ь で終わる名詞は男性か女性(中性にはならない)で、性といっしょに覚えるのが近道です。-тель で終わる語は男性、-ость で終わる語は女性です。
  • 男の人を表す語のいくつかは -а / -я で終わりますが男性です(папа、дедушка、дядя)。кофе は伝統的に男性です。
  • 物は、性に応じて он / она / оно で受け、「それ」ひとつでは受けません。